雪組【20世紀号に乗って】

 

いやぁー
もうメッチャ楽しい公演でした!!
大劇場公演が基本的に人が死ぬ話なのでしんどさが積もり積もっていたところにハッピーブロードウェイ・ミュージカルってことで組子達もはっちゃけてるし、楽しんでるのが感じられたので観てるこっちも本当に楽しい楽しい観劇でした。
著作権の関係で円盤化しないことが唯一の不満ですが、それでもこんなにもハッピーなものを観れたのは凄く幸せだな、と思いましたし、組子達に合ってるというかこの演目は今の雪組にしか出来ない!!!とまで思えたので上演されてメッチャハッピーでした。

 
オスカー@望海風斗
生命力の塊のような存在というか、終始テンションが高かったw
ひかるふる路やファントムの時、トップなのに精神フルボッコの役似合い過ぎだろ、とか思ってたんですが、コメディーも凄く上手くてつまりは何でも出来る人なんだなーと改めて知りました。
相変わらず歌が上手いというか、上演中、望海さんが歌う度に歌が上手い!と驚くので本当に魔法の歌声。
椅子の上で小さくなるのが可愛すぎ面白過ぎでした。

 

リリー・ガーランド@真彩希帆
真彩ちゃんがトップ娘役だからこそ、この演目が上演出来たんだよね、と思える程、難しい歌を歌いこなしてて、あとこんなコメディセンスがあるなんて知らなかったです。
ピアノの伴奏で「スタンバイ」「あっ、違います」とかその言い方が絶妙で思わずクスッとなってしまいました。
ヴェロニカのシーンがまたソーキュート!!!
ブルースとのじゃれ合いも可愛ければ、オスカーとの言い争いもまあ見事。ポスター見た時は格好良い女優さん!という印象でしたが、妄想力逞しいキャラ設定がまた物語を賑やかにしてて(そんなにオリーブを売りたいのかww)、メッチャクチャ楽しかったです!

 

ブルース・グラニット@彩風咲奈
あの格好良くて格好良い咲ちゃんがこんな頭の弱い役をするなんてwという感じです。
リリーの相手役をよく務める顔とスタイルだけが取り柄のハリウッドの大根役者役。
もう常にウザいし、存在が煩かったw
ドアにバンバン挟まれて最後まなはるに「気をつけろよ。お前の取り柄、その後頭部だけなんだからな、」とか言われてるシーンが好きです。
あと、ドアの隙間から真正面向いてアラベスクのポーズを取るシーンがあったのですが(多分、後半からのアドリブのような感じがします)、足長過ぎて凄かった。(足が)細い、長い、綺麗、兎に角長い!!!って感じでした。
そのシーン見た時、足長っ!!と心の中で叫んだのですが、観劇後友人に「私も足長いって思ったけど、隣でそう思ってるなって分かったよ。ビクッとしてた。」と言われました。
足の長さで観客の度肝を抜く彩風咲奈、最強じゃないですか!!?

 

フラナガン車掌@彩凪翔
出番が少ない〜!!!!
いやーもう20世紀号、不満は円盤出ないことだけみたいなこと書いたのですが、凪様の出番が少ないことももう一つ不満です。
ただ演目を観たら分かるのですが、この後書く、オリバーとオーウェン役はやっぱりあーさとまなはるで正解というか、2人が凄く似合ってるんですね。そして車掌役も凪様は似合ってる。ビジュアルが兎に角格好良いし、衣装も綺麗に着こなしている。あと真面目そうに見えて自分が書いた日誌読んでくれってオスカーに差し出すのも真面目な印象を与えてくれる凪様だと余計に面白い。車掌とオリバーとオーウェンの3役を凪様、あーさ、まなはる、誰がやってもちゃんとやり遂げてくれると思うけど3者のバランスを考えた時、今回のキャスティングに落ち着くのかなと思いました。
本当はもっと出番が欲しかったんですけどね、でも流石のビジュアルと格好良さでした。

 

オーエン・オマリー@朝美絢
アル中でオスカーの宣伝担当。
オリバーに比べて要領が良くて、自由度が高いからかアドリブをどんどんしてました。あとみんな基本的に顔がうるさいんですが、あーさは常に顔が煩かったww
オスカーが撃たれたと勘違いして椅子からズレ落ちるシーンの後、ジョンソン先生と喋ってるオスカーの後ろでオスカーの真似をして椅子からズレ落ちたり、なんていうか空間を埋めるようにチョイチョイ小ネタを挟むようなアドリブが秀でてました。あれかな?芝居の月組出身だからかな??
ヴェロニカのシーンの後にジャケットの端を持ってフレンチカンカンの真似をして「ヒャー❤️❤️❤️」って声をあげてるのが最高に可愛いかったし、オリバーと比べてそういうことしそう感が凄かったです。

 

オリバー・ウェッブ@真那春人
胃潰瘍持ちのオスカーのマネージャー。
常に胃が痛そうで苦労性が滲み出てました。オスカーにすぐに「クビだ!」って言われてるのが、なんかこう、言われそー(言いやすそー)という感じです。
オーエン@あーさとわちゃわちゃしてるのが良い、というか作画が同じ!!!感が合わさってよいコンビでした。(雪組のスターさんは基本的に作画同じだと思いますが、特に)
そしてこのあーさとまなはるコンビを観ちゃうと、確かに凪様は車掌さんなのかな、って納得。。。(いやぁでも本当もっと舞台上の凪様を見たかった!)

 

ジョンソン先生@久城あす
ラストの笑いを全て持っていったジョンソン先生。はぁー好き。状況が分かってるんだか分かってないんだか、言われたまんまに大袈裟に首を横にふるジョンソン先生が面白過ぎでした。メッチャ笑った。

 

マックス・ジェイコブス@縣千
出番は少ないんだけど、後半バーンって登場する時の華やかさが流石でした。オスカーに3匹の子豚の演出を依頼するぐらいオスカーのことを嫌いなんでしょうが、実際対面すると眼中にない感じでした。売れっ子の余裕というやつでしょうか。

 

レティシア・プリムローズ@京三紗
メチャクチャ可愛いおばあちゃんでした!動きがコミカルなんだけど、本当に少し足が不自由なおばあちゃんにしか見えなくて、望海さんやきぃちゃんと同じくらいこの作品の肝だったと思います。

 

始まりの駅でスカーフェイスの男が居たのですが、アル・カポネですよね。シカゴですし、原田先生ですし。
始まりから終わりまで本当にどのシーンも楽しくて(様子のおかしいデュエット曲や最後の言い争いから結ばれるとことか、挙げだしたらキリがない!)、組子は素晴らしくてやっぱ円盤にならないことが凄く悲しい。仕方がないですが。。。
あとラスト、だいきほ結婚式挙げてたのですが、次の大劇場は壬生義士伝でその次も悲恋物だと、まじでだいきほが結ばれたという事実が映像に残らないとか、そんな可能性がなきにしもあらずなので少々怖い。。(いや来年は生田先生がコメディを書いてくれる筈)

まだ全然どんな話かも分かってないのですが、多分とんでもコメディであることが想像つく星組さんのクッキング・ミュージカルみたいな楽しくて誰も死ななくて悲恋じゃない話が大劇場公演で観たいな。(観劇後に誰も死なないって素晴らしいね、って感動するのってどうよ。。あとナウオンでお客様もしんどいのが続いてって言われてて、そうだよ!雪組は素晴らしかったけど、しんどかったよ!!となりましたw)
ステレオタイプなカテコライズをしてしまってると分かってるんですが、やっぱアメリカの作品てパワフルでハッピーエンドって最高やん!!みたいな確固たる意志みたいなものを感じて、それは日本の侘び寂びって良いよね、、みたいな感性とは違っていると思うのですが、この最強にパワーで満ち溢れてる作品を今の雪組で見れたことは本当にハッピーなことなんだなと思いました。
楽しかった!
本当、雪組大好き!!!