2022年12月~2023年2月の観劇記録

 

観劇したけれど、感想を書いていないものが多いので、まとめて。

 

 

【2022年12月】
雪組蒼穹の昴
前半が凄く面白かったので、おっ、これは名作の予感!とか思ってたら後半に失速した印象がありました。
前半で力尽きたんか??とか思ってしまった。

しゅわっち(諏訪さき君)の譚嗣同がとてもとても良かったし、彼のラストにうるうる来てしまいました
しゅわっちは本当上手で良いジェンヌさんですね。いつまでも雪組にいてね。

 

『ダブル・トラブル』
水田・上口Ver.で2022年の観劇収めでした。
色々と落ち込んでいたことを引きずってる時期だったので、何も考えずに楽しく笑える作品で心が軽やかになったのを覚えています。作品自体は爆笑に次ぐ爆笑、大爆笑、笑いっぱなし!!!という作品ではなく、クスックスッと笑いが零れるというコメディ作品でした。
出演者が2人のみで、何役もこなすという情報からあまり作品自体に期待をしておらず、出演者を楽しむ作品なんだろうなと思い、そのまま楽しんだのですが、友人から「あの兄弟に好感を持てなかった」と感想を聞いたとき、そんなちゃんとした感想持てなかった、なんも考えずに観てた、と自分の浅はかさがちょっと恥ずかしくなりました。
キャストは上口君と水田君ということで、2人ともちょっとした動きがキレッキレでよかったです。
多分、どっちかが動けない子だったらイラっとしそうだな、と思って観てました。

あと私は水田君は3LDKではよく観るんだけど、舞台ではあまり観たことがないので、上手くなったなーって感心しながら観てました。『四月は君の嘘』の時も自分が知ってる水田君よりも遥かに上手くてビックリしたのですが、今回も良い役者さんになったなーと改めて感心しました。
そういえば、この作品の中でドアノブが落ちるシーンがあるのですが、私が観劇した回、
そのシーンで「えっ、ヤバッ!」と演者まで聞こえそうな声で感想を漏らしていた方がいたのが凄い印象深かったです。茶の間か。。

 

【2023年1月】
『ファースト・デート』
作品とキャストが発表された時、「村井君久しぶりに観たいし、退団後の音くりすちゃんは絶対観なきゃだし、たっくん出るじゃん、面白そう!」と思ってチケット取ったんですが、あんま下調べしなかったのが良くなかったな、と今なら思います。
なんていうか定食屋で「活きのいいまぐろが入ったよ!」って言われて、「え、じゃあ鉄火丼食べたい!」と思って入ったら、「うちの売りはマグロカツだから!」ってマグロカツ定食しかなかったような感じです。
いや、マグロカツ美味しいよ。好きだよ。美味しいよね。………でも、鉄火丼食べたかったな…とそんな感じでした。

作品自体はのコメディで楽しいんだけど、でも、このメンツだったらもっと違うテイストの作品が観たかったなと思うし、こちらも『ダブル・トラブル』同様、出演者が何役も演じる作品だったんですが、個人的にそこは求めてなかったので、うーん、て感じでした。
ただこれに関してはしっかりと初めに「マグロカツしかないですよ!」って言ってるお店に「鉄火丼食べたいんですよね」って自分が入店した感じなので、まあ自分の落ち度だなと思うし、それを踏まえてあまり合わなかったわーという感想を自分が言うのはなんか違うかなと思います。
村井君も音くりすちゃんもたっくんも良かったし、楽しめたところも勿論あったので。

ただ今回桜井れいかちゃんがお初にお目にかかったのですが、対面演技はいいけど、ソロになったら役が抜けたような歌唱をしてたのが気になりました。
ドン・ジュアン』の時の藤ヶ谷君もそんな感じで対面演技は大丈夫なのにソロになると役が抜けたり、キラキラし出すのが気になったな、と思い出してしまった。そんなことが気になるのは藤ヶ谷君だけだと思ってたのに。
ミュージカルはお芝居だから、歌は台詞であり、独白だから。役は抜けないでくれ!!!
役のままで居てくれ!!!お芝居を続けてくれ!!!

ドン・ジュアン』(再演)は途中まで感想書いてそのまま放置してるのですが、個人的にエルヴィラ役の子が酷すぎて許せなくて、多分今まで観劇したキャストの中で一番許せないと思うし、今でも腹立って仕方ない。きいちゃん(真彩希帆)のことも推しのことも色々書いたけど、怨念のようにエルヴィラ許せねぇって文章をツラツラと書いたらとんでもないことになって、果たして若いお嬢さんのことをここまでボロクソに書いた文章を公開していいんか?って自問自答して没にしました。ここまで書いといてなんですが、わざわざネットに上げることはないかな??と。。。

 

キング・アーサー

キング・アーサーは別記事でツラツラと感想書いてます。

 

【2023年2月】
星組『ディミトリ ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT』
作品のラインナップを見た時はお芝居の方が面白そうだなと思ってたのですが、観劇後、『JAGUAR BEAT』のあまりのインパクトの凄さにディミトリが若干薄れてしまった。それぐらいショーのインパクト、歌詞の酷さにビックリしました。
初めからなんか可笑しいなと思ってたんですが、中詰めでせおっち(瀬央ゆりあ)が「マジ!マジ!マジック~」と歌い始めたらもうダメだった。席では何食わぬ顔をして観劇してたのですが、それからも襲い来る怒涛のトンキチ歌詞の連続に、本当は顔を覆って笑いたいぐらい撃沈していました。それぐらい歌詞のヤバさに脳みそがやられていた。
何なの??齋藤先生は何かの能力を得る代わりに日本語のセンスと言語能力を差し出したの???
どう考えたって、ここはクリスタルファンタジーと歌った後に私こそはクリスタルファンタジーって続くの可笑しい。クリスタルファンタジーは場所なのか人なのか役職なのか属性なのかハッキリしてくれ。終わらないシーズンが3回も出てくるな、クリスタルファンタジーの世界のシーズンは並行しとるんかい???って本当ずっと頭の中で突っ込んでたし、今でもよくわからない。兎に角とんでもないショーだった。
宝塚のショーって独自の世界観だし、演者も観客もあの世界としきたりを理解してるからこそ成り立っているところがあると思っているので、その理解の範疇を超えた世界観という名のトンキチをぶっ込まれるとこんなにも混乱するんだ、と身に染みて感じました。
あの歌詞を特に疑問に思わずに受け入れた方がいらっしゃるなら、本当凄い。
私はまだまだ修行が足りない。。。

 

 

雪組『海辺のストルーエンセ』
面白かったというよりも指田先生とは萌えポイントが似ているので、好きな演出が堪能できたのが良かったです。性癖が満たされました。
以下、良かったポイント
・冒頭の診察や仮面舞踏会でショーみたいなシーンを一本物でちゃんと入れられるのはポイント高い。
 これは割と宝塚の一本物に私が求めてるものでもあるので、ツボが押さえられて満足でした。

・冒頭、ストルーエンセと王と王妃のエピソードで始まり、ちゃんと3人のお話ですって提示して、最後も3人で終わるというブレがない構成。お話に必要な要素の取捨選択が出来てるのがいいなと思います。アレもコレもと色気を出して色々と取り込んで話がとっ散らかる演出家さんもいますから。
・演出にも意味が感じられてのも凄く良かったです。例えばラスト、あがちん(縣千)の背中に当たり続けるライトが彼がこれからも傀儡の王であり続けることを暗示してるようでしたし、ストルーエンセと王妃の場面は終始暗くて、公にできない関係と破滅を仄めかしていたと思います。
個人的に指田先生のタイトル回収が凄く好きです。前作の『冬霞の巴里』も「物語の真相も2人の行方も全ては冬霞の中」というのが本当上手いな、お洒落だなと思ったのですが、今回も海のないプロイセン王国マクデブルク公領生まれの彼が海にあこがれ、惹かれ、それでも決して届かず海辺にいることしかできなった、と明示じゃなくてあくまで物語で匂わす程度に留めているのが本当にセンスがいいな、と思います。
・同じようにちょっとした台詞も印象に残る日本語の使い方してるんですよね。
「行かれました?」「ええ、イカレてます。」とか。

あーさ(朝美絢)を筆頭に雪組子は皆さん素晴らしかったし、(やっぱりしゅわっちは上手かったし、叶ゆうり君は私のオペラ泥棒でした。)早く指田先生の次の作品が観てみたいと思います!
大劇場デビュー、早く!!!
あと唐突に始まったテニミュも好きでしたよ(笑)