雪組『壬生義士伝』②

 

2回目行って&Blu-ray買いました。

 

 

以前書いた感想の若干の修正。

 

・消える鹿鳴館の人々
⇒ 劇場で観るより映像で観た方が吉村への回想が始まったこともその場に居た人々が加わる流れも自然だったと思います。ビショップ夫人も前回、縁もゆかりもない人の生きざま聞きたい??と書いたのですが、冒頭興味津々で、そうか、聞きたかったのか、となりました。ラストちょっと飽きてるなと思いましたが。。
斎藤や池波たちが居なくなることは舞台なのだから、そういう創りなのだから、と流してしまってもいい気がするのですが、やはり神は細部に宿るものだからその矛盾点を舞台上に出さないで欲しかったなと改めて思いました。

 

・老けない鹿鳴館の人々
⇒あーさは新選組時代と比べると貫禄があったように思うし、あやなちゃんも全然違かったし、他の面々も過ぎた年月を感じさせる演技だったと思います。ただなー、やっぱり御一新から18年の流れを感じるにはみんなちょっと若すぎるんだよな。。

 

組子感想

吉村貫一郎@望海風斗
歌いだしたその瞬間に「歌が上手い!!」と初めて知ったように感動してしまって、多分次の公演を観に行ってもこの人の歌声に初めて知った時のような感動をするんだろうな、と思いました。相変わらず可哀想な役で、本当にこの人を大劇場で幸せにしてあげたいと思いました。劇団、頼むよ。

 

しず/みよ@真彩希帆
今回の芝居歌が抑えめな歌い方だったんだけど、それは技量・技巧があるからこそ出来る歌い方で本当にお歌が上手い子だな、と思いました。しづとみよの演じ分けもまあ見事。みよの「竹取物語かぐや姫さかい。縁談話はぎょうさんあります。」の強がりが可愛かったなー。

 

大野次郎右衛門@彩風咲奈
あやなと親子ということで顔小さすぎる親子でした。ビジュアルが好き過ぎる。前半、上級武士として藩を率いて行こうと未来を見据えて生き生きと歌っているのに話が進むにつれて苦渋の表情ばっかしてるのが悲しかったです。咲ちゃんも大劇場で幸せにしてあげたいよ。

 

土方歳三@彩凪翔
格好良いな!ホント格好良い!!若者の悪巧みもちゃんと分かってフォローして、鬼の副長の怖さよりも人間味を感じてしまった。あと、めんどくせぇ、めんどくせぇが決め台詞みたいになっててちょっと面白かったw

 

斎藤一@朝美絢
美の暴力!!!そして私はあーさのお芝居が好みだなと思いました。あーさの役への解釈と表現力が好き。滑舌と声が良いので、声のお芝居も客席で凄く気持ちよく受け入れることが出来ます。
『油小路だ!』の言い方が好き過ぎるんですが、それと同じぐらい土方さんに「屯所で謹慎だ!」と言われて立ち去る時の『しつれいしまーす、』の言い方が好きです。男子中学生!!!

 

沖田総司@永久輝せあ
サイコパス沖田!!!『斬っちゃいましょうか』の言い方が好き過ぎる。凄く悲しいことにひとこの組替えを知ってからの観劇だったので、雪組の永久輝せあを大劇場で観るのはこれで最後か(最後とは限らないけど!帰って来るかもしれないけど!)と感傷に浸ってしまってひとこの沖田に集中出来なかったのが悲しったです。お芝居はまだそうでもなかったと思うのですが、ショーは感情が忙しかったです。

 

池波六三郎@縣千
どこが、ではなくて舞台に立ってるだけで自然と目が引き寄せられるのが本当に凄くて、舞台役者として天性の華とオーラをもってる子だな、と思います。
見てるだけで楽しくなってしまう。今回も隙あらば縣君を観てました。

 

藤堂平助@諏訪さき
油小路の立ち回りが凄く好きでした!
斬られる時の表情が上手いなー。
円盤確認だけど前半の活き活きとした表情も好きで、私の目がもっとあったらしゅわっちを見るのに!!と思いました。

 

近藤周平@眞ノ宮るい
はいちゃんねーメッチャ良かったんですよ。個人的に凄くツボでした。
見せ場は刀持って、「よくも兄上を!」と逆上する場面なのですが、そこが本当に良かった!!!本当に1分ぐらいの場面なんだけど、はいちゃんのお芝居で今までふわふわしてた板の上がピリッと引き締まって、斎藤・沖田・永倉・原田が平然ととんでもないことをしでかしたというのが客席にも伝わって来て凄く印象的な場面でした。
はいちゃんは去年の全ツのSV!のプロヴァンスの風でマリアンヌを演っていて、その時は望海さんと凪様の相手としてはちょっと技量が足りず、凪様の店に借金のかたに売られてきた勝気な子にしか見えなくて(凪様が店のオーナーにしか見えなかったw)、その物足りなさが印象強かったんだけど、あれからグングンと成長したんだなー。若い子の成長って凄い。

みつ@彩みちる
出番は基本的に泣いてるだけなのに、その泣き演技が凄く上手で、みちるちゃんの演技が南部盛岡パートの悲惨さを彩っていました。そして可愛かった。可愛かったけど基本泣いてるだけだった。。悲しい。。

 
もっともりもり書きたいけどキリがないので、この辺で。。

メチャクチャどうでもいいんですが、佐助@透真かずきが物語のその後、やくざの親分になるというのが個人的に凄く萌えなんですが、劇では一切語られないので、あのりーしゃがこの後、やくざの親分に!!!と一人で萌え悶えてます。

①でも書いたけど他の組子もみんなとても良くて本当に目が足りない。。Blu-ray見返すと後ろでみんな細かい演技してて、そんなの知らない、、観てない、、みたいにビックリします。
もう目が足りないのは仕方ないので、全通できる財力が欲しいと思います。5億当たんないかな。。

 

Music Revolution!

ショーは本当に凄く楽しくて、どの場面も最高で、楽しかった。中村先生、ありがとう。全部書くとキリがないので、特に好きだった場面を。

 

Jazz Sensation!
踊る咲奈が好きだ!!!
理屈なしにずっと観てたい。咲ちゃんのダンスが好きだなー。
あと咲ちゃん、なんか大きくなった気がしたというかまた足が長くなった??
咲ちゃんの足が長いことは把握してる筈なのに、観る度に「足長っ!!!」と新鮮にビックリしてしまいます。望海さんの歌が上手いなぁと毎回感動するように毎回足長っ!!!とビックリしてます。きっとこれからもビックリします。

 

Classic World!
友人の「あーさって雪組に来てからのショーで必ず『っああ゛ぁぁっっーーーーいいっっっ!!!!』って言って場面始めるよね。」とのコメントが面白すぎたのですが、確かにwwと思いました。(厳密に言えばSV!は違うのだけど)
でも分かる。なんかあーさには『っああ゛ぁぁっっーーーーいいっっっ!!!!』という掛け声(?)が似合うし、叫ばしたくなっちゃうし、これからも『っああ゛ぁぁっっーーーーいぃっっっ!!!!』って銀橋の真ん中で叫んで場面を初めて欲しいです。

 

Dance Revolution!
ひとこ~ひとこ~~と感傷が止まらなかったシーン。ジジちゃんも良いシーンで更に感傷が凄かった。
ひとこちゃんに関してはほぼ確実に栄転だろうし、彼女のジェンヌ人生を考えたら凄く良いことだと思うのですが、雪組から離れていってしまう淋しさというのはどうしてもあるもので、気持ちとしては上京する孫娘を駅のホームで見送るおばあちゃんですよ。梅干しとオカカと昆布のおにぎりを持たせて向こうでもちゃんと食べるんだよ、と見送ってるような気分です。
感傷を取り除くとみんながごりっごりに踊ってるのが気持ち良くて場面としても好きです。というか私は割とダンスを観るのが好きなのではないか、と今回のMR!を観て思いました。

 

Music is My Life
これ、サヨナラショーで歌いそうだな、とか思った瞬間からセンチメンタルが止まらなくて泣きそうになります。
ヅカにハマって1年半強なのですがまだトップさんの退団を経験したことなくて、今からその時が訪れた瞬間自分がどういう状態になるのか想像つかなくて、いや、想像はつくんだけど、その想像を遥かに超えた状態になりそうだと今から戦々恐々としてます。毎日泣くような気がする。泣き虫プリンセスだから。。

 

男役群舞
本当にここまでがあっという間で2回とも、あれ?もう男役群舞??あれ、もう終わる??えっ早っ??とビックリしてました。
今回の男役群舞、何故か毎公演見てるオールバックの咲ちゃんが凄く格好良くて、オペラグラス覗きながら「か、かっこいい」と心をワタワタさせてました。その後のパレードで前髪を下ろしていて、「前髪がある!!!格好良い!!!」とガタッとなりました。
あと本当にちょっとした動作なんだけど凪様が手を半分ポッケに入れて歩いてる時の手の形が綺麗で、本当凪様ってどんな場面もどんな瞬間も格好良い。
帰り道友人と
「凪様って何であんなに格好良いんだろうね?」
「そうだね。本当に格好良いね。」
と平和過ぎる会話をしてました。

 

Blu-rayの収録日を見てこんな可哀想な話を6月からやっていたのか、と思ってしまいました。
大劇場ではラストいっつも誰か死ぬし、トップコンビは結ばれないし、悲しい的なことを言うと全ツの演目も別にハッピーじゃないしな、、と言われ20世紀号に乗ってしかハッピーじゃない事実が悲しいです。その唯一のハッピーエンド20世紀号に乗ってが円盤化されてないとかどんな責め苦。。

次の大劇場演目決まった時、友人から「そして死ぬ」という連絡が来て、そうかまた死ぬのかーと思いました。演目発表時に取りあえず人の生死を確認するのって悲しい。本当劇団さん、どうにかして。。