『HiGH&LOW THE MOVIE』

 

宙組公演の予習に。

 

名前だけは聞いたことがあるし、人気なことも知っていたけれど、自分があまりにもLDHと縁のない人生を送っていたが為に、演目発表された時の第一印象は「えー!!?凄いとことコラボするな、凄いな、面白そう。全然内容知らないけど、」でした。
本当にそれ以上もそれ以下もなく、まじでハイローについてなんも知らん、という状況でした。
LDHに関して唯一持ってる感想は「脱走兵が居るところ」です。以上。
これ10年以上も前の話なんで今に語り継ぐなよって意見があるのも分かるし、自分も別に当時のことを知らず後から知った人間なので、クソだなという感想を抱いたぐらいなんですが、本当にLDH関係で楽しい思いをしたとか悲しい思いをしたっていうのもないので、感想も感情も上書きできないって状況です。いつまでも残り続ける。仕方がない。事実なのだから。

そんなハイローどころかLDHを何も知らないけれど、宝塚が上演するなら予習はしとかなくちゃねっていうので、友人誘って上映会しました。
何も知らないとはいいつつ、人気作だし機会があれば触れてみたいなぐらいは思っていたので自分としては丁度良かったかな、という感じです。
ちなみに友人も同じくLDHについてあんま知らない人で公演決まった時に連絡したら「あの世界、女居るんか?」って返ってきました。それを見て自分も確かにあの世界、女居るんか??って思いました。

そもそもずっとLDHのものとして存在してたハイローを宝塚で舞台化ってLDHのオタク的にはどうなんだろう??
前日譚やるんだったらいつものメンバーでやってくれよって意見もあるだろうし、唐突にコブラに昔の恋人出てきたら、聞いてないんですけど??誰よ、その女???ってならない?とオタクの気持ちを想像してしまった。あとは鬼邪高校は別枠で動いてるけどその他のメンツはもう動いてないから宝塚であれどハイローの世界が動くことは嬉しい!!って気持ちがあったりするのかな。もう動かないと思った作品の新しい要素に触れられるの嬉しいよね。それは私もオタクなので凄く分かる。

LDHのオタクの気持ちを一通り想像して上映会に挑みました。全然ちげえよってなったらすみません。
あと観劇前に友人が「ハイローは邦キチでの知識しかない」と言っていて、私も~~~凄い!流石友達!!となりました。そう邦キチのハイロー回は読んでいたので、琥珀さんって人が寂しがりッてことは知ってる!とそんな事前知識でザムを見ました。

宝塚の演目内容はシーズン1の前日譚ということでシーズン1を見たり、シーズン1を総集した『ROAD TO HiGH&LOW』を見た方がいいと思うんですが、なんか色々あってザムになりました。
本当に何も知らないんでザムでハイローのことが分かるんかいなって思ってたら友人が配役表作成して持ってきてくれてました。凄い!優秀!!
それもグループごとに振り分けた表で凄い見やすかった。メチャクチャ役立って凄い良かった。新公の配役まで記載してあった。便利。

冒頭、女の子が商店街を歩いてるシーンで「女子が居る~~!!!」って叫びました。
あの世界女子が居る!!!
そんな女子に絡む男に、爆破シーン。なんだろう。この世界、想像以上に治安が悪い。
で、各グループ紹介シーンで登場人物出てくる度に一時停止して配役確認してました。
コブラ、あっ、これが主役???」
「これ誰?これダレ??山王??あっ、しどりゅー」
「あーーー。コレ、キキちゃん!!!!」
「あーー、見たことあるかも??ずんちゃんの役だよね??」
と、まじで一人出てくる度に一時停止してただ役名と確認した役のジェンヌ名を叫ぶという作業を繰り返してました。

叫んだところで理解が出来る訳じゃないので、取り敢えず見進めての感想、
・思ったよりも女子が居る。
相関図やウィキやらを読みながら観賞してた友人が「ララちゃんはE-girlsの子なんだね。藤井夏恋ちゃん」と教えてくれて、あー聞いたことある。有名な子だね。というかそうかE-girlsの子を出すのか。そうかLDHの女性陣も出演させなきゃいけないもんね。そりゃ、女は居るわ。と気付きました。

・S.W.O.R.D.地区はどこにあるんだろうね?
山王商店街のロケ地が茨城らしいから、茨城かな???

・White Rascalsは良いホストみたいな役割なのかな??
野口が凄いヤバい歌詞書いてキキちゃんに歌わせそうだね!!!

・なんかチョイチョイ出てくるバイクの人、何??
雨宮兄弟だよ。

・スモーキーは病弱設定なの?
さっき闘いの最中にせき込んでたじゃん。
うん。ごめん。その後に早乙女太一になんか中華刀みたいなヤバい武器で背中ぶっ切られたことがあまりにも衝撃的で覚えてないよ。スモーキーはRUDE BOYSの中で一番強そうだねって言われてもそんな印象の前に早乙女太一になんか中華刀みたいなヤバい武器で背中ぶっ切られたことがあまりにも衝撃的で覚えてないよ。。

・スモーキーの手術をする無名街の医者
無名街の医者!!すっしーさん!!!すっしーさんだよ!!!

ここらへんの前後で「あっ、分かった!!!コブラは金髪の人だ!!!」って叫んだ。
その後、折角髪型で判別つくようになったのに髪型変えないでよ(下ろしてる髪を上げただけ)って文句を言った。

・しどりゅーの役の人、おいしいね。
登場人物全員クズの「あなたのことはそれほど」に出てた人だ!!!
(ちなみに推しが総計3分ぐらい出演してる)
この流れで、コブラ役の人、岩ちゃんて人だね。Twitterで時々名前を見たことがあるねって話をした。

・達也役の人、井浦新じゃん
後半、興奮して達也のことを「あらた!」って叫んで「違う、あらたじゃない、」って即座に訂正したら、「いや、あらただよ」って言われた。

・達磨一家のボンネット走行シーン
おお、これがかの有名なって感動した。
この辺りからハイローの世界観にも慣れて、普通に映画楽しくなってました。
多分、自分が割とヤンキー系というか拳と拳で決着つける系が好きなので、単純に自分の好みなんだろうなと思います。

・「こいつは高く売れそうだ」って別室に連れてかれたララちゃん
高く売れそうだって別室に連れてったんならもっと綺麗な部屋(?)に連れていきなよ。
連れてかれた部屋が粗末だな。。

琥珀さん!!!琥珀さん!!琥珀さん!!!
終盤ずっと「琥珀さん!」「どういうことっすか、琥珀さん!!」って琥珀さんの名を応援上映会並みに叫びながら観賞していた。
個人的に琥珀さんは寂しがりじゃなくてピュアなんだなと思う。
だってMUGENの名前の由来が「二人で走る時間が無限に続けばいい」の人なんだよ。そりゃあピュアだよ。ピュア過ぎてこんなことを引き起こしてしまったんだね。琥珀さん!!
ちなみにまじでずっと喋りながら見てたんで話の内容をよく分かってないとこもあるので、なんで琥珀さんがコブラ達と敵対してるのも若干良く分かってはいない。。でも琥珀さんがピュアなことは分かった。
本当、ザムを見て一番理解したのは琥珀さんのことだった。
いやあ、琥珀さん、宝塚では誰がするのかなって、配役表見たら居なくて吹いた。

・宝塚の配役表に居ない問題
前日譚なんでそりゃあいないよね。
ちはるも轟も配役表見て、「えーー??居ないの???」ってなったけど、まあ居る筈がない。

・ラストにチラッと映る工さん
レッレをみなければ……

見終わった後、冒頭の登場人物紹介シーンだけ見直したんですけど、「分かる!分かるぞ!!」と叫びながら見てました。ハイローを理解している!!!
冒頭、男に絡まれる女、ララちゃんじゃん!!!

と、取り敢えず宙組の予習にと見たけど、想像以上に楽しかったです。
『HiGH&LOW THE MOVIE』
あとザムだけ見て登場人物理解出来んのかなって不安だったけど、全然理解出来ました。勿論、シーズン1・2見た方がもっと詳しいバックボーンが分かると思うけど、個人的には宙組公演を楽しむんだったらザム1本で十分かなっていう印象。
ただまだ宙組公演の内容分かってないし、ファンの方からすればいやぁ、せめてシーズン1は見ようよって思われるかもしれない。ただ自分としては最低限という意味では大丈夫でした。
あと宝塚で急に前日譚するのってどうなんだろうって思ったけど、個人的にはアリなのかなって思いました。というのは想像以上にごった煮であやふやな部分や詳細に描かれてない部分、説明が足んねぇと思う所が見え隠れしたのでそこを別の媒体で明確にするのは悪い手法ではないのかな。
ただこれは前提条件として私がヅカオタだから宝塚でハイローをするってことを肯定的に捉えてるからかなとも思いますが、思ったより「ハイロー×宝塚」が喰い合わせわるいなっていう印象も受けなかったのが一番かな。

唐突に出てきた「カナ」(宝塚版のヒロイン)ですが、私は当初、苦邪組のオンナなのかなと思ってました。山王連合会のトップと苦邪組のオンナ、出会ってはいけない2人が出逢い恋に落ち、そこに待っているのは争いと悲劇というベッタベタなWestSideStoryをするのかなって思ってたのですが(ちなみにどんなお話でも私はカナはまあ死ぬやろと思っている)、「カナ」はコブラの幼馴染という情報を知った時、はっ???と思いました。
いや、なんかぽっと出のオンナと恋に落ちるのはいいけど幼馴染は比重が重くなる、それはLDHでやれ!!!
と『属性:幼馴染』を自分が思ったより重要視していることに打ちひしがれていると、新たに「小学6年生の時、転校した」の情報を知り、それならいい!!となりました。
ずっと居る幼馴染じゃなくて、数年間の空白がある幼馴染。
それも小6という絶妙な年頃。
比重は重いけど、重すぎることもない。よし!!1
あとカナが苦邪組のオンナじゃなくて相関図に「White Rascals」にスカウトという文字が合って、ああーそれならキキちゃんがROCKY役も納得~と思いました。
ROCKYは2番手が演る役じゃないよな、と思ってたんですが、カナが「White Rascals」に関わる人間なら必然的にROCKYの比重も高くなるし、良い感じになるのではないでしょうか。野口君、頑張って。
(ただ番手にS.W.O.R.D.のトップ演らせたい気持ちも分かるし、お陰でポスターの迫力凄いし、銀橋でハイグラ歌うなんてそれはヤバい。余談ですがザムを舞台かするなら琥珀さんが2番手、ヤマトが3番手かなと思います)

宝塚でハイローって凄いなぐらいに思ってたんですが、ザム見てから凄く楽しみになって、是非観劇したいな!とテンションが上がりました。
なんとか東京公演のチケット1枚入手はしてるのですが、昨今の感染状況や軒並み公演中止となる状況を考えると、観れるかどうかは分かんないよな、と弱気。
前半か後半、どっちかが潰れても大丈夫なように、前半・後半両方チケ抑えるという対策をしてる方は多いと思うんですが、花組の状況をみると、いやあもう運とかそういう問題じゃないよ、観劇は奇跡だよと思ってしまいました。
本来一ヶ月以上ある筈の公演が1週間出来ないって、本当に言葉にならない。
宝塚だけじゃなく他の舞台も中止になってるし、席に着いてから中止が告げられるという事例もあって、個人的に色々と疲れてしまってる部分もあるんですね。だってもうこんな状況になって2年以上経ってるんですよ??

演者も大変だけど、観客だって辛いよと思ってたんですが、花組の状況は本当にそんなことを口にするのも恥ずかしいなと思う程、ジェンヌさんの心労が心配。特に花組は5組の中で一番打撃受けてますからね。。

本当に明日、無事初日の幕が上がりますように。